◆質問◆どうして足がつるのでしょう?

普段は、足の筋肉を自分の意志で動かして、歩いたり運動したりしています。ところが、何らかの原因で、自分の意志とは関係なく、足の筋肉が痙攣(けいれん)を起こすことがあります。筋肉が収縮したまま硬直して、元に戻らず、痛みも伴います。
それが「足がつる」という状態です。こむら返りとも言います。つる場所は、ふくらはぎだけでなく、足の指や側面、腱の付近などにも起こることがあります。また一度起こるとくせになりやすく、繰り返し起こるようになってしまいます。

若い人の多くは、筋肉疲労の場合が多いのですが、中高年になると、運動していてつったり、睡眠中にいきなりつってしまったり。
自然に治まることもありますが、だんだん足がつる回数が増えたり、夜間に痛みで目を覚ましてしまい、睡眠に悩まされるケースもあります。また、治まっても翌日まで違和感が残ったり、さらに肉離れを起こす場合もあります。

原因としては、加齢に伴う筋肉の衰え、脱水症状、動脈硬化による血行不良、冷えなどがあります。ときには、病気と繋がっている場合もありますので、注意が必要です。
病気とは直接関係がない場合には、「電解質異常」があげられます。電解質とは、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど血液中にあるミネラルイオンのことを指します。これらのミネラルは、筋肉や神経の動きを調整しているので、ミネラルバランスが乱れると、筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるのではないかと言われています。